セカイ系空気系再々考察

ずっと考えてきた問題なのだけれど、ネット上ではじめに考察したのはこれでした。

.お気に入り..セカイ系と空気系(日常系)と決断主義物語のつながり?
http://togetter.com/li/37205

で、再考察のほうは海燕さんの同人誌でゲストコラムで書かせていただきました。


電子書籍版『BREAK/THROUGH』発売の件及び書籍版再販について。
Something Orange http://d.hatena.ne.jp/kaien/20110303/p2

ここで書かせていただいたコラムをようやくすると、日常系と空気系と便宜上言葉を分けました。んんで、どう違うかというと、読んでいてキャラクターの成長をわかりやすく説明するのが日常系、一見わからんが読書側で補強しろというのが空気系としました。そこらへんをくわしく知りたい方は、どうぞ海燕さんの『BREAK/THROUGH』をよんでください。

で、今回の再々考察なのだけれど、きっかけはレスターさんが「ぼくにとってエヴァってのは学エヴァなんですよ!」という発言でした。「もちろん後半エヴァも大好きなんだけど、『瞬間こころ重ねて』が一番好き」とも言っていた。ただ、それとも同時にレスターさんは「セカイ系がいまいちわからん」とも言われていた。

んで、こっからは俺の妄想なんだけれど、「学エヴァをすっとばして後半エヴァをやったのがセカイ系なんじゃね」という妄想。学エヴァというのは『トップをねらえ』『不思議の海のナディア』を作った庵野氏の優等生部分である。んで、その優等生っぷりを見せつけた後になんでかしらんが後半エヴァになってしまった。

たしかに後半エヴァはすさまじいのだけれど、学エヴァをしっかりやったからこその後半エヴァなのに、そこをショートカットしてしまったのがセカイ系というのが今の俺が思いついたこと。

では、学エヴァはどこへいってしまったのか?

それが空気系なのではというのが今回の再々考察。

だから、無茶苦茶暴論するなら「インパクトのあった後半エヴァを引きづって、そこに新しい物語を見出したのがセカイ系。いやいや、セカイとかどうでもいいよ、学エヴァ楽しいよというのが空気系。」という俺の妄想。

つまりエヴァの置いたマイルストーンをそれぞれの形で特化したという意味ではセカイと空気系は割と近いところにあるんじゃないかなあ。